NO.1を支えるONLY ONE

 
香川はメーカーの多い「ものづくり県」だという。
そして、その中には多くの部品メーカーがある。
これらの企業は、決して表舞台に立つことはない。
しかし、独自の高い技術力や対応力で、
「あの有名製品にココの製品が!」と思わせる企業も多い。
 

 

そんな企業の一つが高松市郷東町にある。
ワイヤーハーネスの専門メーカー・エースラインだ。
同社の本社は、工場や企業が立ち並ぶエリアにあるが、
正直、看板がなければ見つけにくい程、奥まった場所にある。
社屋も地味だ。しかし、同社が手掛ける製品は世界基準。
業界トップのクレーン車に搭載されるワイヤーハーネスと言われる部品を作っている。

 

 
 
ワイヤーハーネスとは、クレーン車の神経となり血管となる不可欠な部品。
電源供給や信号通信に用いられる複数の電線を束にして集合部品にしたものである。
その品質は、国内外で認められており、売上は順調に伸長。
TOPメーカーのクレーン車には100%同社製品が使われている。

 

 

そんな同社のかじ取りを社長と共に担う長濱健専務に
新たな成長期を迎える同社のビジョンを伺った。



「当社は、建設用クレーン車のワイヤーハーネスを手掛けている企業です。
創業以来、一貫して国内シェアトップメーカーを支え、
世界基準の製品を生み出してきました。
10年前に上海に関連会社を設立して海外での事業をスタートし、
フィリピンにも製造拠点を開設しました。
現在は、国内に2拠点、海外に3拠点を展開しています」







今後、需要の増加が見込まれているクレーン業界。
それに伴い、同社の拡大も続いているという。
 
「旺盛な需要に対応すべく、ヨーロッパへの進出を見据えて具体的なプロジェクが進んでいます。
新たな拠点展開においては、上海でのノウハウを横展開していくことができ、
これから、会社は大きく変化していきます。
しかし、一方で、グローバル企業としての体制は整っていません。
そこで、今後は、人材の採用と育成に注力し、体制づくりに注力していきます。
 
 
特に、将来的に海外の拠点で活躍してくれる方を求めています。
もちろん最初は、本社で経験を積んでいただきます。
海外勤務と聞くと難しく感じるかもしれませんが、英語は必須ではありません。
新卒の方はもちろん、未経験の方でも海外での仕事に興味がある方なら歓迎します」。




 
そんな同社では、どんな人が、どんな仕事に取り組んでいるのだろうか。
全くの未経験から中途入社し、ものづくりを楽しみながら、
海外で仕事の幅を広げている社員さんにお話をお聞きした。

 
入社3目の大浦さんは、現場でものづくりを行いながら、海外への出張をこなす国際派。
海外に関わる仕事がしたくて入社してきた中途入社組だ。



 

「希望通り入社1年目から国内で経験を積みながら海外へ行かせてもらっています。
部品製造と聞けば、多くの方が流れ作業を思い描くかもしれませんが、
当社の製造スタイルは全く違います。
スタッフ一人ひとりが設計図を見ながら自分なりのスタイルで部品づくりを完結していく
というものなので、飽きることがありません。
『出来た』という喜びがあると思います。

 
現在は、2ヶ月に1度のペースで、海外出張にも出かけています。
滞在期間は1週間から2週間程度。
フィリピンの生産拠点に出向くことが多いですね。

 
フィリピンでは、倉庫の運営方法について相談したり、
現地スタッフが使いやすい仕様にするアドバイスを行ったりと現場運営の支援を担当します。
現場で対応しきれないトラブルや課題はヒアリングして持ち帰り、
上司と相談しながら解決方法を考えていきます。」
 
 
現地のスタッフの方と出来るだけ会話を行い、交流を深めている大浦さん。
楽しみながら仕事をしているという笑顔は、屈託がなく明るい。
 
 
また、みよし工場のアルバイトとして入社し、
現在は、社員として本社で活躍している佐藤さんにも話を聞いた。


 


 
「友人の誘いでみよし工場にアルバイトとして入社しました。
入社のきっかけは待遇の良さでしたが、すぐに仕事の面白さに惹かれました。
モノづくりが好きだったので、毎日が楽しくて仕方なかったというのが本音です。」

 
入社1年半後、社員になった佐藤さん。きっかけは専務からのすすめだ。

 
「専務から社員にならないかと言われた時、本社への異動が不安だったこともあり、迷いました。
しかし『もし、無理だったら正直に伝えて欲しい。みよし工場に戻ったらいいだけ』
という言葉をもらい、決意が固まりました。

 
社員になってからは資材部門を担当しています。
始めて一人暮らしを始めた私を気遣い、周囲が毎日のようにランチに誘ってくれていましたね。
今は、会社が自分を信頼してくれているという手応えを感じながら日々成長できていると思います。」
 
 
同社のいいところを「人の優しさ」だと語る佐藤さん。
会社に来るのがイヤになったことはない。
さらに出張で海外に行ける点も魅力に感じている。
今では、海外に友達もできたそうだ。
 
大浦さんや佐藤さんだけではない。
同社では、パートさんも含め、多くのスタッフがやりがいを持って働いている。






ちなみに、同社の育児休暇の取得率は、パートさんも含めての100%。
残業もほとんどない。働きやすい環境づくりに力を入れているのも同社の特徴だ。
そんな同社がグローバル化によって新たな成長期に入っている。
 
 
昔から手先が器用でものづくりに取り組みたい人も、
英語が苦手だけど海外に行きたい人も、
ここでチャンスをつかんでみてはいかがでしょうか?



Data 2018.03.15

株式会社エースライン の会社情報

企業名株式会社エースライン
所在地〒761-8031
香川県高松市郷東町792番地123
業務内容■ワイヤーハーネスの組立加工

ワイヤーハーネスは、自動車の車内配線など、多くの電気配線を必要とする様々な機械で使用されています。当社が手掛けるのは、建設用クレーン車用ですが、クレーン車にとって当社製品は、体の隅々まで張り巡らされた神経や血液のようなもの。それなしでは動きません。

業界NO.1メーカーのパートナー企業として成長しています。
電話番号087-881-1611
ホームページhttp://www.aceline.jp/
設立1982年年9月1日
従業員数60名
代表者代表取締役社長 長濱勝康
資本金1,000万円
売上高17億6000万円

ホームページはこちら

株式会社エースライン のアクセスMap